2012年6月20日水曜日

メコン川1日クルーズ(ベンチェー)


こちらに来てからちょうど1ヶ月、これまでホーチミン市を出ていなかったので、休日を利用して少しずつホーチミン以外のベトナムにも目を向け始めようと思う。語学が充実するときっと行く先々で得られるものも多くなるだろうと思っているので、予定としては旅行は後半に集中的に行くつもり。ただ根は旅行大好きなので、半分自分へのご褒美ということでw

ということで、記念すべき初旅行はメコン川クルーズ!!

土日に少しずつ現地ベトナム人との交流の機会を持て始めておりそれは大事にしたいので、まずは日帰り夕方までに帰って来れるところからチョイス。
やはり基本は抑えておかないと、ということで、ホーチミンからの日帰り旅行で行く人が多いメコンデルタ地方の、ベンチェーという町を流れるメコン川の川下りに参加。ホーチミンに住んでいるベトナム人も、このメコンデルタ出身、という人に会うことが多い。
尚メコンデルタ地方というのはまさにメコン川河口の地方のことを言うのだが、ベトナムは北から南まで8つの地方に分けられており、そのうち最南に位置する地方がこのメコンデルタ地方。

個人でバスで行こうと思っていたのだが、調べてみたら片道(2時間)で45.000VND(約180円)、日帰りツアーだとホーチミンで一番有名なSinhTouristというところで、現地クルーズを含んだ往復バス、英語ガイド付きで290.000VND(約1,200円)という破格な値段設定。まぁどっちにしてもむちゃくちゃ安いことには変わりないんだが。本当は自由に動きづらいツアーはあまり好きではないのだけど、現地で川下りとかの手配がちょっと手間になるらしいので今回はツアーに参加してみることにした。因みにこのメコン川クルーズは日系の旅行代理店もツアー商品があり、日本語ガイド付きでだいたい5,000円弱くらい。まぁそれでも決して高くはないわな。

前日の夕方に申し込みをし、当日は朝8:00にSinhTourist集合。店内でクーポンをチケットに交換してバスに乗り込む。


お店はデタム通りというホーチミンの安宿街(ベンタイン市場から徒歩10分弱)にあり、周辺は格安旅行代理店だらけ。その中でもこのSinhTouristは圧倒的に有名で、店構えの奇麗さが段違いに儲かってることを物語っている。ツアーの参加者は30人くらいで、そのうちたぶん20人くらいが韓国人、あとはベトナム人と台湾人、日本人が自分と40歳くらいの(たぶん)夫婦の3人という構成。尚、ホーチミンは韓国人がむちゃくちゃ増えているようで、大学に通う留学生も半分以上は韓国人のようだ。

さて、出発までが長くなりすぎたので、ここからは写真を中心に紹介。

2時間ほどでベンチェーに到着、メコン川のほとりで早速船に乗り換える。




対岸のミトーという街との間の小島を約5時間ほどかけて巡って行く。最初の行き先は河のほとりにあるココナッツの身とジュースでつくるスナック菓子工場。ベンチェーは地域全体にココナッツヤシが多いらしい。


続いてココナッツのヤシの木でつくった雑貨屋。色が濃いほどヤシの年期があり頑丈で高価なのだとか。お箸が5組セットで約150円くらい。(写真撮り忘れ・・・)

次は昼食。昼食には現地で養殖されている象耳魚の唐揚げをその場でくずし、生春巻きを目の前で手際良く作ってくれるのが楽しい。



次は蜂蜜工場。特にコメント無し。


その後はおやつにベトナムのフルーツを食べながら伝統の音楽鑑賞。



まぁ音楽はおいといて(笑)こういうときベトナム女性はアオザイを着るので、なんだかべトナム!という感じがしてとても良いが、男性は普通に洋装でちょっと雰囲気に欠ける。正装も男性はスーツだし、結婚式の時に主賓が王様みたいな伝統の服を着るらしいのだがまだ直接見たことはない。

音楽を聴いた後は、なぜか大蛇を首に巻いて写真撮影。

まぁツアーですからこういうのはありますよね。

次はお待ちかね、ボートに乗って川下り。3,4人が一つの小型の手漕ぎボートに乗ってマングローブの中を進んで行く。


同乗したのはツアーで親しくなった韓国人男性と台湾人女性2人組。

最後にココナッツキャンディ工場で本日の観光は終了!




総括としては、船に乗って効率よく盛りだくさんに色々なところを見れるこのツアーは総じてとても楽しかった。まぁ行く先々は観光地ではあるが半分は観光客を目当てに作られたお土産屋でもあるので、ときどきお土産物屋巡りしてるような感じもしてしまうところもあるのだが。ただリゾートビーチとはまた違った熱帯の自然に囲まれて一日過ごすツアーはとても心地が良かった。少し天気が悪かったのは残念だったが、逆に天気が良いと暑過ぎて相当つらいツアーになってたかも。それと、ところどころガイドさんにべトナム語で話しかけてみたりしたら、喜んで色んな話をしてくれた。まぁほとんど何言ってるかわからないんだけど(汗)やっぱり早く言葉を身につけたいなぁと改めて実感。勉強へのモチベーションも一層上がる!

今回ベンチェーに行ったと言っても街中は全く見ておらず、また対岸のミトーという街も観光地として有名なので、次回はそちらも攻めていってみたい。

そして最後に、前回ホーチミンに旅行に来た5年前にもこれと同じツアーに参加したことに途中で気付いた(笑)ただほとんど内容忘れていたので、やっぱりこうやってログに残しておくことは大事だなぁと改めて思った次第。



2012年6月17日日曜日

ベトナム語勉強法②


更新が滞ってしまったが、最近の様子はと言うと、先々週から午後の授業も始まり朝から夕方まで大学でみっちり勉強に励んでいる。
恵まれたことに全てマンツーマン授業なので、語学学習としてはこれ以上無い環境ではあるが、さすがにずっと個人授業は結構タフなのと、大学で学生と接する機会がほぼ無いのが難点。もう少し意思疎通ができるようになってきたら、大学のコミュニティなども紹介してもらおうと思っている。
夜は現地のサッカーに行ったり、友人と食事に行ったり割と予定が入るようになってきた。最近は少し会社への報告系の作業があって、それ以外は大家と話をしたりして、あとはベトナム語の勉強。それからベトナムはサッカーがむちゃくちゃ盛んで(ベトナム自体は弱いけど、男性のほとんどはサッカー大好き)、EURO2012も民放で全試合生放送。おかげで今月は睡眠不足に悩まされる日々。。


さて、勉強法の続き。
を、書こうと思ったけれども、この1ヶ月でベトナム語に対する印象や環境がだいぶ変わってきておりまだまだ全貌を抑えるには時期尚早な印象。またベトナム語については一般的に、1年勉強したらどくらいのレベルになる、みたいな参考になる情報が少ないので、あまり先の予定というよりもまずは直近どういうことをして、現状の課題を克服して行くかを書くのに留めようと思う。それから、例えば1,2ヶ月ごととかに少し細かめに自分が今どんなレベルにあるのかを、後学者の為の参考値として残しておこうと思う。(レベルが低過ぎてちょっと恥ずかしいのだけど・・・笑)

まず前回の投稿で、ポイントは「単語」と「発音」と書いたが、少し変わって「単語」と「ヒアリング」と今は考えている。
発音をヒアリングに改めた理由は、自分が話してることはある程度伝わっている(気がする)が、相手から何か言われると全くと言っていいほど理解できないから。学校の授業で先生が話していることが理解できないときに、その文章を黒板に書いてもらうとわかることが多い。
一方、単語については、たまたまネットで見つけた
「ベトナム語最重要単語234」
こちらの ̣90%以上は抑えられていることがわかったが、まだまだ最低限の意思疎通でも単語がわからず伝えられないこともあり、まだまだ単語力のベースをつくる必要がある感じ。

という状況なので、しばらくの勉強方法としては大学の授業に通うのと並行して、やはりヒアリングと単語にフォーカスを当てて学習していくことにする。
幸いにも英語が全くと言っていいほどしゃべれない大家がおり、また大学ではみっちり個人授業があり耳を鍛える環境はたっぷり確保できているので、ヒアリングの方はその環境をできる限り活用していく。あと単語に就いては、普段の授業や生活でわからなかったものをひたすらメモってひたすら繰り返し眺めることにして、このメモ帳をかかさず持ち歩くことにしている。
前回の投稿で書いた、小学校1年生のテキストを買って読んでみた、という話を先生にしたら、あんたには早すぎるわ、と一笑に付されてしまった(笑)外国人向け勉強テキストの初級をやっている間は読めるわけないと。先生曰く、読む時間を作りたいなら学校で使ってない外国人向けの同じようなレベルのものを読んでみたらとのことなので、もうしばらく小学校1年生テキストはお預けにした。

さて、渡航から1ヶ月の自分のべトナム語力をメモしておくと
・日々の生活で使う、料理の注文や会計、タクシーやバイタクでどこかに行くときの場所を伝えたり、場所の名前がわからないときに道順を伝える、という作業については基本的に問題なくできるようになった。
・大家と、今日誰と何をしたとか、これからどこに行って来る、みたいな基本的な意思疎通はできるようになった。でもだいたいは一回質問されただけで理解できることは少なく、何度かゆっくり繰り返してもらうことでようやくわかる、というレベル。
・人から何か質問をされたとき、例えば名前とか年齢とか、または流れである程度想定できる内容ではない場合は、ほとんどと言っていいほど一発では理解できない。テレビは99%理解不能。サッカー中継で話される、時間とか背番号の数字と、goodとかniceを意味するような基本的な単語だけ、たまに拾うことができる程度。
とまぁこんな感じ。

また1,2ヶ月後くらいに学習状況を更新予定。それまでにもう少し成長しているといいんけど・・・

2012年6月4日月曜日

ベトナム語勉強法①


現在の滞在先は日本のテレビは入らないので、サッカーの代表戦観戦は諦めていたが、帰ってきてESPNをまわしたら、なんと日本オマーン戦がやっているではないか!しかも生中継!ESPNって世界共通だと思ってたら国ごとに流してる番組が違うらしく、ベトナムでは日本戦がやっていたようだ。残念、最後の10分しか見れなかった。いずれにせよ良かった!(ちなみにベトナムは第2ラウンドで敗退済み)

さて、こちらに来てから二週間が経過した。
これまでは決まった予定は午前中の授業しかなく、午後の授業はこちらに来てから確定しようと思っていたのだが、色々あって思ったよりもその手配に時間を要した為に、出国前の怒濤の日々が嘘のように、かなり自由な時間を過ごしてきた二週間だった。おかげで体調も崩すこと無く、色々手間取った初期準備も概ね完了。来週から午後の授業も始まり住居もべトナム人の大家が住むところに部屋を構えることになりそうで、まさに文字通り朝から晩までベトナム語漬けの日々が始まる。
(4日以内に定住地に住まなきゃ行けないという社内規定を大幅にオーバーしてしまい、東京からどう思われているかちょっと心配・・・汗)

さて、ベトナム語を日本に居るときに70時間、こちらに来てから2週間勉強し終えたところで、自分なりにこれからどうやって勉強していこうか、今考えていることを書いておこうと思う。こういう風に勉強するのがいい!みたいな偉そうなことはまだ書けないが、1年という限られた期間の中でできる限り語学力をアップできるよう、ある程度計画的に勉強していきたいと思っている。ネットでもベトナム語の勉強法、みたいなことを書いているサイトは英語などに比べると圧倒的に少ないので、ベトナム語学習者にとっても参考になれば。


まずそもそもベトナム語ってどんな言語なのか。おそらくほとんどの日本人はどんな言葉なのか知らないと思うし、自分も今回ベトナムに来ることになるまで全く知らなかったので、簡単に特徴を整理しておく。孫氏の兵法、ではないがまずは相手を知っておこう。

【歴史】
言葉の起源はオーストロアジア語と言って、まぁ東南アジアによく話されていた言葉が、長い中国の支配の歴史の中で漢字表記に変化し、さらにその後のフランス植民地時代に無理矢理アルファベットにさせられて今に至る、という感じ。こんなところにもベトナムの歴史を表わす特徴が垣間見える。
【文字】
アルファベットがベースだが、英語のa〜zの26文字に対しベトナム語は多少の増減があり29文字。母音がやっかいで、日本語で言う「あ〜お」の5種類が、ベトナムでは12種類(a、ă、ơ、â、e、ê、i、y、o、ô、u、ư)もある。さらにさらにやっかいなことに、声調という中国語の四声で有名な音の高低がベトナム語には六声あり、それが文字の一部として表記される(ベトナム南部は五声)。つまり12種類の母音に対し、六声が掛け合わされ、なんと72種類の母音が表現されると言える(正確には母音によっては発声されない声調もあるので、いくらか少なくはなる)。
【文法】
文法に関しては、あくまで今までの勉強で把握してるベースにおいてはかなり単純。構成は英語に似ているが、単語の語末変化は無く語順の入れ替わりも極めて限定的。過去や未来を表す時制の変化が無く「過去か未来かは文脈から察しろ」という大胆な言葉。英語のように三人称の変化も無ければ、疑問文で語順を入れ替えたりということも無い。スペイン語やドイツ語にあるような男性、女性という変化も無く、ここまで学習した限りではかなりわかりやすい言葉のように思える。
【単語】
単語は、同じ文字の並びでも声調により全く意味が変わる。また日本人にはなじみのない12個の母音が話をややこしくするのだが、例えば同じboという単語、日本語で書くと「ボー」でしかないのだが、ベトナム語では
bò:牛
bó:束
bỏ:捨てる
bõ:~する価値がある
bọ:虫
bô:老人
bồ:親友, 恋人
bố:父
bổ:補う
bộ:格好
bơ:バター
bờ:あぜ道
bớ:わめく
bở:朽ちた, 壊れやすい
bợ:持ち上げる
というこれだけの意味がある。なので、その単語を覚える際にはどの母音を使っているかと、どの声調で発音するかを同時に覚えないと全く違う意味の文章になってしまうという難しさがある。
【発音】
これは単語の難しさと同じことだが、母音や声調によってやはり全く違う言葉になってしまう。この「bo」の例に留まらず、全ての単語(英語的な文字列)において同じように複数の意味を持つため、正確に発音をしないと全く伝わらない。この二週間毎日のように発していた「お会計お願いします」の「tình tiền」という言葉でさえ、恥ずかしながらようやくジェスチャー無しでスムーズに伝わるポイントがわかってきた、という状況。
【北部、中部、南部の違い】
ベトナムは地理的に縦に長い国だが、夫々の地域で発音が大きく異なり、また一部単語も違う表現をする(文法は一緒)。若者同士では話は伝わるらしいが、年配になると会話ができないとか。自分もまだ2週間そこそこながら、意味が分からなくても北部と南部の発音の違いがなんとなくわかるくらい大きな違いがある。

まぁつまり、一言で言えば文法はわりかし簡単だが、発音が非常に難しい、単語が覚えづらい、と言ったところだろうか。ベトナム語は比較的難しい言葉と言われているようだが、ベースはアルファベットだし、ロシア語やアラビア語のようにまずその文字自体を覚えるところから始める言葉に比べればなじみやすいとは思う。また中国語の影響を受けていることもあり、例えば日本語の「注意」という言葉はベトナム語で「chú ý」と書くように、同じような読みをする言葉もある。そういう意味でも、日本人からしたらそんなにむちゃくちゃ難しい言葉ではないのではないかとも思うようにしている。(いや、そう信じたい・・・)

と、本題の勉強法に入る前の前段がずいぶん長くなってしまったが、もう少し、勉強法の前に、これまでの2週間やってきたTry & Errorを後世(?)の為に書いておくと、

①単語がむちゃくちゃ覚えづらいので、まずはこの単語の攻略から始めてやろう!(日本で、ベトナム語基本単語帳なるものを買ってきていたので、それを始めてみた)毎日20単語ずつ覚えれば、半年で3600単語覚えられる。これは「千野 栄一著/外国語上達法」にも書いてあったが、たいていの言葉の文章は3000単語で90%が記載されており、つまり3000単語を覚えればたいていの言葉の文章の90%は理解できる、とのこと。まぁ半年でそこまでいければまずまずだろう。
【結果】1日で断念。。。ただでさえ毎日の授業で初対面の単語が何十個も出てくるのに、文脈も無く、しかもあんなに覚えづらい単語を毎日20個覚えても、次の日にはほとんど忘れてしまう。まぁこれは自分の記憶力に問題があるという噂もあるが。。。まずは授業で使った単語やテキストにある単語を着実に覚えて行くことに専念することにした。(時を追うごとに新出単語も減ってくると思われるので、それまでは封印しておく)
②授業で多少しゃべれるようになっても、いざ文献を読み出した瞬間にむちゃくちゃ時間がかかるようだと仕事で苦労しそうなので、文章を読むことに慣れておく必要がある。手始めに新聞と小学校一年生の国語の教科書を買い、辞書を引きながら毎日少しずつ読む習慣をつけよう。語彙を増やす手助けにもなるだろう。
【結果】小学校一年生の教科書、1ページ目終了時点で断念。。。まずわからない単語が多過ぎて1ページ読むのに95%くらい単語をひいてる始末。しかも自分の手持ちの文法が足りていないのか、各単語の日本語訳を並べても全く文章が意味不明。もう少し理解できる文章じゃないと、逆に効率が悪すぎる。

とまぁ勉強の仕方、というよりもまずそこに行くまでの超初級レベルを脱していない、ということだけがわかった(笑)
他にも色々試してみたのはあったのだが、いずれにせよどうあがいてもこの単語と発音を攻略しないことにはベトナム語のマスターは見えてこないため、まずしばらくは大学の授業と並行し、ベトナム語攻略のポイントとなると思われる単語と発音を中心に自己学習をしていこうと思う。
結局、英語のときも苦労した(今でも苦労している)「リスニング」と「単語の暗記」という点にやはり悩まされてる現状、ベトナム語の特徴というより、筆者の外国語学習における苦手ポイントの克服方法、を整理しているような気になってきた・・・(汗)


と、書いている間にずいぶん長くなってしまったので、こんなタイトルを書いておきながらなんと勉強法に入る前に今回はここでお開き(笑)
ということでこの投稿は①にしておきます。②をお楽しみに。