2012年9月26日水曜日

ムイネー旅行

この前嫁さんがホーチミンに来たので、2人でムイネーに行ってきた。

ムイネーというのは、ホーチミンから200km北に位置する海沿いのリゾート地。
移動はバスが電車になるのだが、このブログでも繰り返し書いているが、ベトナムは国内交通が貧弱な為、たった200kmの距離に5時間くらいかかる(日本だと、東京から越後湯沢くらいの距離)。ムイネー行きの電車も1日に2本しかない。

こちらに来てから電車に乗ったことが無かったので(ベトナムには市内の電車が無い)、初の電車旅行!
電車はこんな感じ。
見た目はぼろい。
中はこんな感じ。
実際よりもきれいには写っているが、外見程のボロさは無い。
ベトナムの電車は、ソフトシート、ハードシート(木の椅子)、それから寝台、座台(?)を選べるのだが、ムイネーの最寄り駅であるファンティエットまで行く電車は全てソフトシートで座台らしい。片道約4.5時間で130.000VND(600円)。
座席スペースは飛行機のエコノミーくらいかな。

行きも帰りも意外に(笑)時間通りに到着。ファンティエットの駅は建て直したばかりらしくかなりきれい。
駅の中も周りも一切何もありませんでしたが。
(駅の目の前)

駅からは更にタクシーで20分程でようやくホテルに到着!

ホテルはムイネーの中でも最高級クラスのホテルに(こういうところでポイントを稼ぐ)。
ホテルのプール。Beautiful!!
入り口。

まぁ言ってもリゾート地なので、そんな見所とかは無かったんだけど、やっぱり海が近いだけあって海鮮が有名なのと、なぜか海側にある砂丘が見所なので軽く観光に。

写真だけ適当にのせておきます。
Yellow Sand Dune(砂丘)。ムイネーからタクシーですぐ。

White Sand Dune。 ムイネーからタクシーで30分くらい?黄色と白の区別はあまりつかなかった。


砂丘ではジープをチャーター。
運転手はまともに英語も話せないくせに、なんか勝手に色々サービスをしてきて、挙げ句その(追加した?)サービスのお金を請求してきた。
ベトナムのこういうところではありがちな、典型的なボッタクリ手口。1人だったら徹底的に戦ってやったけど、まぁ時間がもったいなかったので少し上乗せして支払い。結局2,30分くらいで約2000円。
まぁサービスの内容をちゃんと確認してなかったこちらも悪いんだが、そもそも提示していない、っていうか最初の金額自体が交渉ベースなので、結局言ったもん勝ち、払わなかったもん勝ち、みたいな後味の悪いことになる(相手は毎日のことなので、後味が悪いなんてことを感じてないかもしれんが)。
観光業の成熟度具合とか、法整備の問題とか、相変わらず至る所でこの国の改善の余地が目につく。あくまで余地がある、というだけで、改善されて行くだろう、と思ってる訳ではないが。

さて、食事はやはり海鮮を。
海鮮鍋。


この街はイカが有名で、誰が言ったか分からないがイカの一夜干しの発祥の地(?)の有名なレストランで食事。
 外見はおしゃれ。
一夜干しを注文。
 ほとんどの料理がグラム単位で注文する形式。

リゾート地なので、あんまり紹介するような見所はなかった・・・。

街中に、ホーチミンでは見かけないロシア語の表記が至る所で目についた。どうやらこの近くに油田があるらしく、かなり昔からロシアの企業が採掘をしているらしいのだが、そのロシア人たちがこのムイネーにリゾートとして訪れるようになったのがきっかけで発展し始めたとか。

ホーチミンに旅行に来たことがある人には驚かれるのだが、意外とベトナムにもきれいな海やリゾートがある。まぁただ街からの移動手段が貧弱なので、なかなか旅行客には行きづらいのが難しいところ。。。



2012年9月11日火曜日

貝料理に感動

今日行った貝料理のお店がむちゃくちゃ旨かったので、たまにはこちらでの食生活のことを投稿。

夕方まで学校で勉強した後、みんなでラーメンを食べて帰ろうと近くのお店に向かったところ、あいにく先月閉店したらしく・・・、そこでよく昼飯を食べに行っているお店の目の前にある、以前から気になってた貝料理屋さんに行ってみることに。うちから徒歩1分。

お店の名前は「Quán Ốc Ấy」直訳すると「(あの)タニシの店」。
ちなみに「ốc」は越日辞書だと「タニシ」、なのだが、感覚的には「貝」とか「甲殻類」の方が近い気がする。

貝料理屋と言っても超ローカルで、店の雰囲気はこんな感じ。
昼間は普通の道だが、夜になるとテーブルが並ぶ。

一緒に行ったベトナム人の友達に全部お任せで頼んでもらったのだが、出てきた料理はこんな感じ。
(メニューの写真を撮って帰ってから辞書をひいてみたんだけど、貝の名前ってあんまりのってないのよね・・・)
これがいわゆるタニシでしょうか。ココナッツミルクとバター炒め。

辞書でひいたら蛤って書いてあったけど、たぶんホタテ。クリームチーズみたいのがのってる。

ベトナム風のやきそば。麺はインスタントラーメン(笑)。とり貝っぽい貝の薄切りが入ってる。

カニの腕、唐辛子和え。こちらはけっこうカニが多いんだけど、よく食べるカニとは違うらしい。何が違うのかは不明・・・。

越日辞書だと蛤、越英辞書だとOyster。たぶんどっちも違う・・・、甲羅に毛が生えてる貝。

貝料理じゃないけど、ホビロン(孵化直前のアヒルの卵)。暗かったのでよかったが、明るいところで見るとグロテスクできつい。味はいける、目をつぶってどうぞ。

アサリのレモングラス煮。この後ご飯を入れておじやに。

タニシの豚肉詰め。ベトナムの家庭でもよく食卓に並ぶらしい。

ほら貝?

こちらに来てから貝専門のお店に初めて行ったのだけど、ベトナムの貝料理はこんなにうまかったのかと、大変感動!!!観光客のように全部写真撮ってしまった(笑)
ベトナムテイストなので多少癖があるにはあるんだけど、魚介の新鮮な味を、というより割とこった味付けがされていたのにこれだけおいしかったのがまたポイントが高い。

そしてお約束。料理9品+ビンビール3本、お会計は370.000VND(約1,500円)。3人で行ったので1人なんと500円・・・!!

最近ローカルのベトナム料理に若干飽きを感じ始めてきた気がしていたけど、いやはや、まだまだ知らないことがたくさんありました。


世間ではベトナム料理はおいしいって言われてるし、自分も結構気に入ってて飯はだいたいローカルの店で食べてるんだけど、やっぱり毎日食べてるといくらおいしいとは言われながらも、最後は生まれ育った日本の料理の方がうまいよなーと感じてる今日この頃。
当地ホーチミンは他の外国に比べて日本料理屋がかなり充実しておりちょくちょく食べに行ってるので、今のところ和食が恋しい!と切実に思うことはないんだけど、FaceBookでみんながアップしてる日本の料理の写真とかを見ると、「やっぱ日本の飯うまそうだなぁ〜」といつもうらやましがってます(笑)
ベトナム飯のいいところは、料理の種類がバラエティに富んでいるので(他の国に長く住んだことがないのであんまり比較にならないけど)、そのあたりもベトナム料理がおいしいと言われる所以なのかなぁと思う。
ちょっと癖のある料理が大丈夫な人は住みやすいところだと思います。なによりむちゃくちゃ安いし(これ重要・笑)。

ということで、またちょくちょく飯の写真でもあげていこうと思います。


2012年8月28日火曜日

3ヶ月の状況

いつも枕詞のように書いているが、今回もだいぶ投稿が滞ってしまった(笑)

あっという間に渡航から3ヶ月がたったので、この 3ヶ月を簡単に振り返ってみると
0〜1ヶ月
友達もほとんど居ない状態で、日本に居たときには考えられないくらい暇だった。ただ海外というこれまでと違う環境に住むということで、当時は意識していなかったが今考えるとなんとなく浮き足立っていたというかふわふわしている感じだった気がする。
1〜2ヶ月
いきなりの夏休みで旅行に行ったり、授業も変則的だったりしたが、逆にこの頃が生活の慣れを実感して来た頃かしら。
2〜3ヶ月
友達も少しずつ増えてきて、また知人の訪問等もあり、授業の時間以外をプライベートが占める割合が多くなってきた(まあようは遊んでばっかだったって・・・すんません・笑)

こちらにはもう何年もベトナムに住んでいる先輩たちがたくさん居るので、ベトナムのことを偉そうに分かった気でいるつもりはないが、やはり3ヶ月生活すると色々と知ったり感じることが多い。またこの前会社向けの報告書にベトナムについて書くことがありちょこちょこと調べたりしたことも手伝って、この国に対する理解はそれなりに進んでいる実感もある。

一方で、仕事から離れて思ったことだが、毎日大半の時間を過ごすのが大学ということもあり、特定の領域に深く突っ込んで語れることも少なく、自分の知っていることはやや広くてだいぶ浅い。海外での大学生活は慣れてしまえば、勉強の内容以外は日本で6年間過ごした大学生活となんら変わらないこともわかった。

さて、これからどうしようか、というところだが、とりあえず、向こう3ヶ月をめどに思いっきり「お勉強」に時間を割こうと思っている。
勉強しにきてるのに何言ってんだ、と言われるかもしれないが、まぁ聞いて下さい。

これまでももちろん勉強はしていた(朝から夕方までは基本授業ですから)のだが、それに加えて、この国の理解・把握、人との交流みたいなことを多方面に手を広げてやりたいと思っていた。ただ現状はなんとなく中途半端感を感じている。語学については会話の機会を持つことが上達に一番早いと思っていたが、やはり実戦ばかりでは効率が悪い、3ヶ月たった今のベトナム語レベルに対する焦り。第二外国語は思ったよりもハードルが高かった・・・(汗)
ベトナム語を勉強してきた外国人がベトナム語をしゃべってるのを見ることがあまりないので、1年の勉強でどの程度のレベルになるのかの目安をいまいち測りかねているのだが、このままのペースで 1年を過ごした時に、自分が思っているようなレベルになれるのか漠然とした不安もある。3ヶ月がたち生活もだいぶ慣れてきたので、1年間という期間を考えたときにメリハリを付ける意味でも少しリズムを変えてみようとも思っている。

まだ 9ヶ月この生活が待っているので、しばらくは腰を据えて「お勉強」に集中する。ベトナム語を早く学ぶことができれば、得られることもぐっと分厚くなることを期待している。

勉強だけに集中すればいいなんて、こんなに恵まれていることは無いなー。

2012年8月5日日曜日

ダナン旅行

中部旅行もようやく最終稿。既に4週間近くが経過してしまい、記憶がかなり薄れてきている。。。

ホイアンからダナンへは巡回バスが1時間に1回出ており、値段はたしか4万VND(約160円)。所用約1時間。

ダナンはべトナム第三の都市で、街は非常に発展しており、フエ、ホイアンとは比べ物にならないくらいの交通量、高い建物が非常に多い。

車やお店も多く、さすが第三の都市。(と言ってもこんな程度だけど)

市場も大きく、近代的な大型のショッピングセンターもある。



街中を散策したが、ほぼ見るところが無い。。。
ダナンは港湾都市として比較的近年になってから発達したらしく、特に歴史的な建造物があるわけでもなく、街中にも出張者向けと思われるようなホテルが多く、ビジネスとしての発展が色濃い。

川辺はとてもきれいに舗装されており、夜遅くまでカップルや遊びにきている地元民でにぎわっていた。

 写真でこう見ると、けっこう立派な雰囲気。(もちろんマンハッタンや上海のそれとは比べ物にはならないが。。)

川辺にはフットサルコートもあったりした。
ホテル近くの飲食店ではVリーグ(ベトナムのサッカープロリーグ)、ダナンのチームが放映されていた。

ベトナム人はサッカー好きが大変多いようで、いつテレビをつけても何かしらのチャンネルでサッカーが放映されている。つい先日、オリンピックが始まる前にもなでしこの親善試合まで放映されていたのは驚き。オリンピックでもしっかり日本戦も放映されている。(ベトナムは出場できていないが)

翌日、中部旅行最終日はダナンの名所である、五行山とチャイナビーチへ。
山へのツアーはあまり無いようで、自力で行く必要がある。バイクタクシーをチャーターして訪問。全部で約3時間、10万VND(約400円)。山まではダナン市内から20分程度。

五行山って英語でなんて言うんだろうと思っていたら、Marble Mountainというらしい。山全体が大理石でできているとか。
 入り口。入場料は1.5万VND(約60円)。さらに1.5VNDを払うと、上までエレベーターで行くことができる。
当日はむちゃくちゃ快晴、立っているだけでクラクラしそうな天気だったので、迷わず支払い。

エレベーターで上まで行けると思ったら、実はそこからもけっこう長い道のりがあった。どうせなら一番上まで連れて行ってくれればいいのに。。山の上には幾つか見所になるお寺や洞窟があり、アップダウンも結構厳しく一瞬にして汗だくに。。




見晴し台からの光景。五行山とはその名の通り五つの連山から構成されており、今回登ったのはその中でも最も有名なトゥイーソンという山。一番大きい。

山には例のチャンパ大国時代の遺跡もあったり、見所はたくさん。景色もきれいでダナン唯一の見所、と言ってもいいだろう。ただこの日はもう暑くて暑くて正直それどころじゃない(笑)

五行山を後にし、チャイナビーチへ。

。。。何も無いんですけど。。人っ子一人居ないとはまさにこのことか。
ベトナムのビーチは昼間は暑すぎるので人はおらず、朝か夕方にならないと人は来ないらしい。たしかにホイアンで行ったビーチもそうだったが、まさかここまでとは。

ここではこんな小舟を使って漁をしているらしい。
 漁の風景。

ダナンほど発展した街からすぐのところでも、未だにこのような形で漁をしているには非常に驚いた。人が誰も居ないのにやっているところを見ると、観光客向けのものではないのは間違いない。

最後に、五行山の行く途中は非常にきれいに舗装された道を通るのだが、そこはビーチ沿いに5つ星ホテルが何軒も立ち並ぶ高級リゾート地。ダナンは観光地としても有名と聞いていたにも関わらず、昨日の街を見た限りでは一切そのような雰囲気を感じられなかったのだが、ここに来てようやく理解できた。
確かに海はむちゃくちゃきれい、観光地と言っても街を観光する訳ではなく、このビーチリゾートへの滞在がダナンの楽しみ方なのだろう。
移動途中で見かけた高級ホテル。


最後はちょっと駆け足になったが、以上で中部旅行完結!
簡単にまとめると、ホイアンは旅行地として大満足、フエは歴史に興味がある人向け、ダナンはリゾート滞在向け、と言ったところか。
旅行という観点では、どこも見所となる観光地はツアーを利用するなどすればアクセスは困ること無く、またどこもホテルもたくさんあったので、旅行は比較的しやすかったと思う。ただホーチミンやハノイからは陸路で移動するとかなり時間がかかるので、短期の旅行で来るとしたら飛行機を選択せざるを得ない。ただ飛行機を使ってまでここに来てそれなりの満足を得られるかと言ったら、ちょっと微妙な気もする。これは日本人的な感覚なのかもしれない、今回の旅行では日本人が非常に少なく、旅行客のほとんど欧米人がベトナム人だった。日本人のように(長期の休みが取りづらく・涙)比較的短期間でベトナムに旅行に来る際には、中部へ訪れるのはちょっとハードルが高いかもしれない。

もう一つ今回の中部旅行で感じたことは、やはりベトナム戦争の深い傷跡である。これまでのブログでも色々と書いてきたのであまり細かくは書かないが、未だにその傷跡が散見される状態は、ベトナム戦争がいかに凄惨だったかを物語っているようだった。またそのせいで、古都中部の貴重な遺跡や遺産がことごとく破壊されてしまっており、非常に悲しい過去がかいま見れた。べトナム、という国を知るにあたって、このベトナム戦争は切っても切れない関係にあると認識させられた。

最後にもう一つ、今回残念というか悔しい思いをしたのは、中部の発音を体感できなかったこと。
ベトナムは地方ごとに発音が大きく異なり、その中でも中部は非常に特徴的な発音をするため、ベトナム人どうしでもコミュニケーションが難しいことがあるという。しかし今の筆者の聴解力では、その特徴的な発音もホーチミンの発音もあまり違いを見分けることができず(外国人相手なのでわかるように話してくれていた可能性もあるが)自分の語学力の低さを改めて実感した。また各所のコミュニケーションでは常にベトナム語で話しているのだが、最初はベトナム語を話す日本人が珍しいのか色々と会話の機会が多くあったのにも関わらず、それ以上の話になるとまだまだ語学力が足りず話が続かない、残念な思いをすることが多々あった。日常会話レベルもままならない、まだまだ感を痛感させられた旅行でもあった。

地方の文化や歴史に触れることができた非常に貴重な1週間であったと共に、ベトナム語の勉強に対するモチベーションも大変高まった中部旅行だった。
(ちょっとまとめ方が優等生過ぎたか・笑)

2012年7月27日金曜日

ホイアン旅行②(ミーソン遺跡と街)


滞在から2週間以上が経過してしまい、既に記憶が薄れかかっているがせこせこと更新。

ホイアン2日目はミーソン遺跡ツアーに参加した。
朝8時ぐらいに集合、バスで遺跡まで移動し観光、その後ボートで街まで戻るのだが、ボート上で昼食が出る、約半日強のツアー。たしか数百円くらいだった気がする。

ミーソン遺跡とは、2世紀から〜17世紀の長きにわたりべトナム中部から南部を支配していたチャンパ王朝の聖地として栄えた街の遺跡群。因みにこのチャンパ王朝の後にベトナム全土を支配したのが阮朝、先日まで訪れていたフエを首都として構えていた王朝である。少し歴史がつながった。

このミーソン遺跡も世界遺産で、これでべトナム7つの世界遺産のうち4つに訪れたことになる。
実は先日までベトナムの世界遺産は6つだと思っていたのだが、昨年1つ追加されていたようで現在は7つ。まだ行っていない3つは全て北部に位置するので、訪れるのはしばらく先になる予定。つまり手近に行ける世界遺産は全て行き尽くしてしまったことになる。ホーチミンのある南部には世界遺産は未だ無い。ベトナムの中でも南部は発展が遅れていた地域らしく、文化や言葉の違いにもそれを感じる部分がある。北部南部の話はまた別途投稿予定(いつになることやら・・・)。

ミーソン遺跡の見所は、なんと言ってもその美しい遺跡群!・・・と言いたいところだが、なんとここでも登場ベトナム戦争。北部の解放軍がこの遺跡をアジトに使っていたらしく、アメリカからの集中攻撃を受けた為にほとんどの建物が被害を受け、当時のままの形を残す建物はほとんど無かった。





なんと数年前まで、戦争当時埋め込まれた地雷や不発弾がこの敷地内で見つかっていたらしく、現在もその地雷の爆発後のクレーターが形を残している。本当かどうかは知らないが、まだ未確認の部分もあるので歩道として整地された道からはあまり外れて歩かないように、というちょっとびっくるするような説明がガイドからあった・・・(恐)
草に覆われてちょっと分かりづらいが、クレーターの跡、直径約10mほどのサイズ。


どこに行っても戦争の話が欠かさない、べトナム戦争の影響の大きさを物語っている。

ミーソン遺跡の何がすごいかというと、建築の技術力。接着剤を使わずにレンガをすり合わせて建てられており、被害を回避した部分はその姿をそのまま残している。

こっちが当時作られた壁で、
こっちが最近作られた壁。
ってか今の技術、レベル低過ぎだろ。。。

遺跡では、日本を含む世界中から修復援助がされており、至る所で結構大規模に作業が行われていた。 

各国の援助によって博物館も作られたとのことだが、驚くほど簡易。

フエの王朝もそうだったが、ここミーソンは世界遺産として登録されているだけあってその文化的な価値は大変高いのだろうが、一観光客にとって見ただけでは心に深く残るような美しい光景はあまり期待されない方がいいだろう。各所で行われている修復作業がもう少し進めば大きな見所になるかもしれない、経済と同じく観光地としても発展途上な印象。

帰りのボートで出た昼飯を紹介。
コムタムという、日本で言う定食みたいな位置づけの食事が提供された。
べトナム人はみんなフォーばっかり食べてると思われがちだが、麺類と同じかそれ以上にここベトナムでは米が主食である。
こんな感じ。
多めのご飯に、普通は肉や魚の焼いたやつが乗ってくること多いので、この野菜だらけのコムタムはおそらく街中で食べると50円弱くらい。相当物足りなかったが、まぁ安いツアーなので仕方が無い。
遺跡からホイアンに戻るボートの前で。


ホイアンに戻ってからは、前日昼間に見れなかった名所を散策。名所と言ってもそんな見所があるわけではないが、ここホイアンは前述した通り日本人街があったところで、その影を残す観光地を2カ所紹介。

日本橋(来遠橋)。当時の日本人が建設したと言われており、ちょっとした用水路のような川を渡るだけだが、大げさなくらい頑丈な作り。

中にはお寺もある。

 
 夜はライトアップされてかなりきれい。

それからもう一つ、この街で商売していた日本人の墓。
中心地からはバイクで15分くらい、こんな田んぼ道を行くと
 田んぼのど真ん中に発見。

江戸幕府の鎖国政策の始まりのタイミングで日本人街は終焉したのだが、その後ベトナム人の恋人に会う為に日本からわざわざ来て、この地で生涯を終えた人を讃えてつくられたらしい。

あとは写真だけ。 
ホイアン市場、建物は新しい。
 中もけっこうきれい。午後だったので人はまばら。

ホイアンの見所、当時成功した中国人の商人が建てた立派な家たち。中には人が住んでいるところもあるようだ。



突然の豪雨のため、カフェで雨宿り。古い建物を改築したらしく、中はかなりオシャレなつくり。


すぐに雨がやみ観光再会。
名物のランタン屋も至る所で遭遇。


前回の投稿で紹介した、カオラウやホワイトローズは全てこの井戸水でつくられている、らしい。

 中を見ると・・・
ちょっと心配になる。。

翌日、ホイアン最終日は昼にダナン向けのバスに乗るまで午前中のみ滞在。
最後は中心地からバイクで15分くらいいったところにある、クワダイビーチへ!!!
 ベトナム来て初めての海、むっちゃきれい!ありえないくらいいきなりリゾート!!



水着も持ってなかったし一人だったので海辺でボーっとしただけだが、ベトナムに来てから2ヶ月弱、これまでの生活からは全く想像もつかないような、きれいな海、ビーチ、とてもベトナムとは思えない観光地化、リゾート化された光景に素直に驚いた。


以上がホイアン観光。

そして最後にむちゃくちゃ感動したことを一つ。
それはこのホイアンでは、街の中心地全域をカバーする「HoianMegaWIFI」という無線LANを無料で、屋内屋外どこでも利用することができる。登録無し、パスワード無しなので到着した瞬間から利用可能。
後から調べてみたら、フエやハロン(有名なハロン湾のあるところ)でも同様のサービスが提供されているらしく、ダナンでもその予定があるとのこと。
街全体を無線LANで覆ってしまうなんて、なんて先進的なサービスだろう。電波はそこまで良くはないが、普通に道を歩きながら無線LANが使えるのは、3Gのパケット定額のある生活に慣れた今時の観光客には大変ありがたい。


ここホイアンは、町並みがきれい、お店もたくさんあっておもしろい、夜は祭りみたいで楽しく、飯がむちゃくちゃうまい、美しいビーチ、そして無料の公衆無線LAN。
街は割と小さく徒歩でも行動は可能だが、バイクや自転車のレンタルサービスも街の至る所で利用でき大変便利。

元々の美しい町並みという観光資産を十分に活かしつつ、観光客に便利なサービスの提供、街づくりが非常に戦略的に行われている印象で、見所として大変ポイントが高かった(というか今回の旅行で断トツ)。
もはやベトナムとは思えないくらい観光地化されている為、生のベトナムに触れる、という観点からは少し離れてしまうと思うが(そもそも生のベトナムって何だ、って話もあるが)、観光地としての見所の少ないベトナムにとっては非常に貴重な場所だと思われる。

昼からバスでダナンに移動。中部旅行も大詰め。たぶんあと1投稿。