2012年5月28日月曜日

ホーチミン半日観光

到着後しばらくはベトナム語の勉強に専念しようと思ってたけど、さすがに毎日勉強(と、家探し・・・)では生活にコクが出ないので、日曜の午後半日を市内観光にあててみた!

ということで、まずはバイクタクシーをチャーター。町中を歩いているとそこら中のバイタクから市内観光のオファー(客引き・笑)があるので、いつもは無視してるのを今日はちょっと話をしてみると、なんと一時間3USD・・・!いくらなんでも安過ぎだろう、さすがに怪しいかとも思ったが、まぁやばさを感じたらすぐに逃げればいいやということで、とりあえず乗ってみることに。

初回なので、まずはガイドブックに載っている定番どころを訪れてみた。
まずはホーチミン随一のショッピングストリート、ドンコイ通りを歩いてみる(バイクの意味なし・笑)。


いわゆるショッピングストリートをイメージしてくるとだいぶ期待を裏切られることになると思うが、ところどころある雑貨屋や洋服屋はベトナムにしてはこぎれいにされており、日本人や西洋人にも受け入れられやすいところかもしれない。LOUIS VUITTONやGUCCIと行った高級ブランド店もある。

ホーチミンにはその他の有名な高級ブランド店も一通り出店しており、このドンコイ通り周辺の高級ホテルやデパートに店を構えている。ただどこもあまり人の入りは良い印象はなく、やはりわざわざベトナムに観光で来て高級ブランドを買おうという人は少ないのかもしれない。

さて、次は市民劇場。

ここもドンコイ通り沿いにあり、中は一般公開されていない外から写真だけ。市内のイベントや行事などが行われる会場のようなものとのこと。夜にまた側を通ったら、ホーチミンのインターナショナルスクールの卒業式が開かれていた。
ちょっとわかりづらいが、西洋的な卒業式で着るアカデミックドレス?(黒いマントと角帽)みたいな格好をした人が多数。

お次はサイゴン大教会。

建物は大変立派で、周囲もきれいに整備されておりいきなりヨーロッパに来たかのよう。
バイタクのドライバーのおっさんに写真を撮ってもらった。
気軽に写真を撮ってもらったりできるところは融通が利いてチャーターした甲斐がある。(それにしてもこの構図は・・・笑)

ちょうどミサの時間とずれていたため、中に入るのはまた次回にしてそのまますぐ隣の中央郵便局へ。

中央郵便局と言いながら、建物はまるで駅みたいな外観(中を見るとさらにそんな印象)。建設当時ベトナムを統治していたフランスが建てたらしく、どうりでけっこう手の込んだつくり。ちなみにこの近くに「Paris」という名前の道もある。
中も大変立派で、一番奥にはホーチミンおじさんの肖像画が。


驚いたことに、1Fの中心部がお土産屋になっている。
ベトナムっぽいバックや、
ベトナムっぽい置物。

そして、なぜかアクセサリーも。
中央郵便局は、ガイドブック「地球の歩き方」のホーチミンの見所の3つ目に出てくる。郵便局が3番目に出てくるってのが、ちょっとホーチミンの残念なところだ(泣)

続いては統一会堂。(旧大統領官邸)
ここはベトナムが南北に分裂していたときに建てられ、ベトナム戦争の終結の際に戦車が入り込み、戦争が事実上の終焉を迎えた有名な建物でもある。その柵がここ。
ここは中に入ってゆっくり見てみた。入場料は30.000VND=約120円。


普段は一般公開されているが、実際に国の行事等で現在でも使用されているらしい。また当時の映像を流したビデオスペースや、ベトナム戦争の資料室などもあった。
中から見た敷地内の風景。

建物内にあった自動販売機ではビールも売っていた・笑
なお、市内で自動販売機を見ることはほとんどない。

さて、次はホーチミン一番の見所ではないかと思われるベンタイン市場へ、
のつもりが、バイタクのドライバーが、Chinese Templeが大変お勧めだとしつこいので、言うことに従いそっちへ連れて行ってもらうことに。
てっきりガイドブックに載っている幾つかのお寺のうちのどれかと思ったが、そのどれでもなく、聞いてもよくわからない名前だった。

後で調べたら「玉皇上帝寺」という寺のようだが、あまり詳細な情報は見つからず。観光客も数人しかいない、熱心なローカルの仏教徒が通っているようなところか。市内中心部からは、バイクで15分くらい。外観がド派手なピンクだったり、仏像が金ぴかだったり、東南アジアのお寺特有のカラフルな色使い。

ちょうど移動中にスコールが降りだし、ちょっとここで雨宿り。

このあたりからバイタクのおっちゃんが、ビールを飲みに行かないかとか、マッサージは好きか、とか言い始める。だんだん怪しさを出してきたぞ。

さて、次はローカルのマーケットに連れて行ってくれるとのこと、そちらは興味があったのでそのまま行ってもらうことにした。小雨だが雨が降っていたため、近くの露天でカッパを買ってくれた。この優しさもさらに怪しい・笑

着いたのは、バーチュウ市場。
こちらもガイドブックには載っておらず、観光客も一切見かけなかった。ローカルの人はここで買うんだ、というおっちゃんの説明。ベンタイン市場よりもさらにごみごみした感じで、衣類、食材、食器、おもちゃ・・・色々なものが雑然と店を構えている。観光地化されていないのかおっさんと一緒だったからか、しつこい客引きも無い。


ここを見終わったところで、次はビールだマッサージだ、いい店を知ってるだしつこくなってきたので、もう潮時だろうと、そういうところには行くつもりはない、もう終わりだと伝えたところ、思った通りおっちゃんの態度が急変!!さっきまでの優しい表情が嘘のように全くやる気無い顔つきに。。。既に自分の居場所が全くわからなくなっていたので変なところに連れて行かれないかちょっと心配だったが、ちゃんと指定したところには連れて行ってくれた。
さてお金を払おうかと、その時点で2時間ほど経過していたので、6USD。まぁもうちょっと払ってもいいかなと思ったら、なんと1.000.000VND(約4,000円)を請求してきやがった。おいおい、話が全然違うじゃないかと、まぁ予想通りと言えば予想通りだったんだが。腹が立ったのできっちり6USD分出して立ち去ろうとしたところ、安すぎる、もっと払えとしばらく追いかけてきたが、無視。相手はバイクなので道路の進行方向と逆走に歩いてみたものの、この国は交通ルールというものが無いので平気で歩道にバイクで乗り上げてくる始末。しばらくしたら大人しく引き下がっていったので良かったが、なんとも後味が悪い。
まぁ客引きのバイタクだし、こんなもんか。昔インドで同じようなのでチャーターしたタクシーの運転手と大げんかしたのを思い出した(笑)それにしてももう少しちゃんとしたチャーターを探さないと人を案内できないな。

さて、気を取り直して改めてベンタイン市場へ。

ここは、客のほとんどが観光客なのではないかと思うぐらいで、学生の頃に来たときよりも値札が着いている店が増えているような印象を受けた。



実は先週、ベトナム国旗デザインのTシャツを買う用事があり一度来ていたのだが、ゆっくり見たのは今回初めて。因みに、ベトナム国旗デザインのTシャツや帽子は多数売っていたが、ベトナム国旗デザインのパンツはどこを探しても売っていなかった。

ベンタイン市場で印象的だったお店を幾つか紹介すると、
まずはオーダーメードで作ってくれる女性用サンダル屋さん。


オーダーメードと言っても、靴底の木型と足の甲を覆う布を選ぶだけなのだが、その場で2,3分で大変器用に作ってくれる。1セット3USD。これはどこもFixed Priceみたい。残念ながら男性向けは無し。

次はスーツのオーダーメード屋さん。
店頭に生地が並んでおり、その中で選ぶ模様。しばらく待っていたが、一切客が現れず型をとっているところが見れなかった。驚くことに、One Dayでスーツを作ってくれるとのこと。実際に聞いてみたが本当に1日なんだって。(本当か??)あ、値段聞くの忘れた。
もう一つ驚いたのが、この手の衣類の店の店頭にiPadが立てかけてあり、洋服を来たモデルの写真がスライドショーで流れているのを多数見かけた。こんなところでもiPadが普及しているのは大変驚きだ。ただこの手のお店でiPadがどの程度の広告効果があるのかは疑問だが。(更にこのiPadも本物かどうだか・・・)

最後に、市場内には食事を提供する屋台もある。自分はお腹が空いていなかったので、マンゴースムージーを飲んでみた。

この辺りの屋台は全て値段表記があり、マンゴースムージーは1杯20.000VND(約80円)。この値段は町中の道ばたのフォー1杯と同じ値段。
目の前でマンゴー1個まるごと皮をむき、砂糖とクラッシュアイスをミキサーにかけて提供される。


むちゃくちゃうまい!!クラッシュアイスが冷た過ぎて頭がキーン!としたが、味は絶品。次回は是非違う味も試してみたい。メニューは、いちごやスイカ、メロン、あとアボカドなどがあった。ただ、見ての通り当然調理は素手で、クラッシュアイスも怪しいクーラーボックスのようなものからこれまた怪しいシャベルのようなものですくっていたり、衛生的にはちょっと疑問。気になる人は控えた方がいいだろう。

ベンタイン市場の周りは夕方になると屋台が色々と出店されるようだが、ちょっと他のところも見てみたかったので次回にして、本日最後の観光スポット、人民委員会庁舎。

人民委員会というのは、地方行政機関のようなもの(ここは県庁とか地役所とかそんな感じ)。社会主義国家というだけあって、日本の県庁や市役所よりも権力を持っているイメージだが、実際にはベトナムは地方分権という考え方は無く、国家権力が地方に委譲されている形式とのこと。なんとなく「偉そう」な印象があるのだが、まだ人民委員の人と接したことも無いし、そのあたりの仕組みもまだ勉強中なので、もう少しちゃんと理解したらまたブログにでも投稿しておこうと思う。

建物はこれまた大変立派で、写真の通り夜はライトアップされ観光名所の一つになっている。この建物もフランス占領時代に建てられたもので、南北分裂時にもサイゴン市役所として利用されていたとのこと。中は一般公開されていないが、とても貴重で立派なつくりになっているとか。


今回半日回った感想としては、ホーチミンは現在見所となっている建物のほとんどが占領時代につくられたものという、なんとも皮肉というか、残念というか、難しい歴史を辿ってきたことが伺える。
それから、実はホーチミンにはベトナム戦争関連を始めとする歴史系の博物館や資料館がたくさんあるのだが、今回はそのあたりを一通り避けてまわってきた。理由としては、もう少し客観的な知識を持ってから見た方がいいだろうと思ったのと、時間をかけてちゃんと見ておきたかったので。このあたりについてもまた別の機会にブログに投稿したいと思う。
今回はもう少し有名なChinese Templeや、華僑が多く住むチューロン、学生時代に滞在先にしていた安宿街などは回れなかったので、また訪れたらUpする予定。

最後に改めて思ったこと。

「ホーチミン見所少なっ!!!」

今回はしっかり写真をとって一つ一つ掲載したが、普通に旅行で訪れたら「ふ〜ん」で素通りされてしまうのではないか。そして、なんだかんだすげー時間がかかってしまって書いたこのブログも、ほとんどが読み飛ばされてしまうのではないか・・・(泣)
私見では、ベトナムのイメージというと、戦争、雑貨、料理、アオザイ!だと思うので、また別の機会にそのへんを少し掘り下げて書いていこうと思う。
あ、あと勉強のことも・笑
(名誉の為に書いておくと、今のところ一日のほとんどの時間は勉強してるんですからね、本当ですよ!)


2 件のコメント:

  1. Guide Bookを作れば喜ばれれる? でも、安全第一でね!!

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  2. はい、気をつけます!もう少し時間があれば体系的にまとめたいとも思うのですが、ホーチミンガイドは巷にあふれてますからね。。

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